子供は風の子……でも!?
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昔からのことわざで「子供は風の子 大人は火の子」というものがあります。「子供は寒さをものともせず外で元気に遊ぶもの。逆に大人は寒さを嫌って暖かい場所にいたがるもの」という意味ですが、他に「子供は冬でも外で元気に遊ばせるのが良い」という意味もあります。
そんなことわざがあるくらい「子供は元気なもの」と思われがちですが、実際はちょいちょい体調を崩しがちなもの。子育て中or子育て経験済みの親御さんならその苦労は身に染みて知ってらっしゃると思います。
子供にありがちな「急病」
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特別体の弱いお子さんでなくとも、次の様な体調不良はしばしば起こりうる出来事です。
・発熱
・けいれん(ひきつけ)
・咳・喘鳴
・腹痛・嘔吐・下痢
この様な症状が出た場合「直ぐ病院へ」といきたい所ですが、実際は小児科医不足や夜間休日などの時間外問題などがあるので、「ひとまず応急処置で様子を見る」というのが対策のひとつ。お子さんの急病は突然やって来てすっと治まるケースも多いので、慌てず対処するのが良いのです。(もちろん緊急の際は救急車を利用してくださいね)
軽く見られがち?子供の「咳」
上記に挙げた症状の中でも比較的緊急性が低そうに見えるのが「咳」。
咳とは、口から肺に繋がる気道(空気の通り道)に、風邪の病原菌や埃などが入ってきた時、体がそれらを取り除こうと、反射的に起こる自然な反応です。
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しかしその自然現象である咳には風邪などの呼吸器感染症、気管支哨息、副鼻腔炎などなど様々な病気が潜んでいる場合があり、重症化すると入院に……なんて事もありえます。たかが咳と油断は禁物です。
子供と「咳」
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子供は咳がとても出やすい体質です。それは何故でしょう。
・気道の抵抗力が弱く、炎症を起こしやすい
・炎症によって気道が過敏な状態になり、咳が長引く
・子供は大人に比べ「痰」を作りやすいが、大人の様に上手く出す事が出来ない為
これらの理由から、子供は大人に比べ咳が出やすい&長引きやすいといわれています。また、夜になると咳が酷くなるお子さんも少なくありません。それにもちゃんとした原因があります。
夜間の「咳」
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「子供が夜になると咳をする」とお困りの親御さんも多いかと思われます。長引く咳を心配して小児科に連れて行くけれど、その時には静かで……なんて事もあるのでは?夜間に咳が悪化する理由は、自律神経が大きくかかわっています。
日中は交感神経が働き、気道を太くなる事で呼吸や痰の排出を助けます。しかし夜になると副交感神経が働くようになり、上気道が細くなってしまいます。それによって呼吸がスムーズに出来なくなったり、痰や鼻水の排出が上手く出来ずに咳込むようになってしまうのです。
また、寝姿勢(仰向け)だと喉に痰や鼻水が溜まりやすいという理由もあります。他にも「体が温まる事によって咳が出やすくなる」「布団に付いた埃やダニを吸い込んで咳をする」「夜~朝にかけての気温差で咳が出る」などなど、様々な要因があります。
次にページでは、咳の種類と対策などについてお話をしていこうと思います。
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