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音楽経験が与えてくれるもの
参照元:http://eigo-tatsujin.net
今日までにさまざまな研究が進められてきています。
今では、音楽を聴いたときだけでなく言語音声を聴いたときにも、課題成績や脳活動が一般の人とは異なることなどが明らかになってきました。
実際、楽器の演奏や合唱などの音楽教育を受けたり、あるいは家庭で音楽を聴いたり親に歌いかけてもらったりすることは、子どもたちの発達にどのような影響をもたらすのでしょうか。
ここでは、そんな気になる子供に与える影響について紹介したいと思います。
音楽を聞き取る力と言語能力の関連性
参照元: http://www.shoeidogakki.com
音楽に注意を向けて聴く経験を積み重ねると、言語音声を聴くことも得意になるという報告があります。
音楽教育を受ける中で、ピッチの近い音同士をはっきりと区別したり、メロディーを覚えたりといった訓練を継続的に行った場合、この学習効果が言語音の聞き取りに対しても良い影響を及ぼすというのです。
「音」という共通点を持つ音楽と言語
参照元:https://conyac.cc
学習の効果が移りやすいと考えられています。特に幼児後期からでも音の能力に関しては、音楽と言語に通じるものがあるようです。
赤ちゃんやこどもは「問題集」を解いたり、文法用語がわかっているから言葉を話すのではありません。ある研究では、赤ちゃんが最初に学習するのは母語のリズムやイントネーションだと言われています。
そして、周囲の状況や景色を見て、その「音」を文脈の中でわかっていくようです。
音楽は子どもの脳の発達を促す
参照元:http://www.xn--fdkl2l313jkkuvhzboa.com
このことについて、ノースウエスタン大学の研究チームがこの研究に取り組んでいます。
調査では、子どもたちが好きなように遊んでいる間、音楽を聴かせ、『音楽に能動的に参加しているチーム』と、『実際に楽器に触れ演奏させるチーム』とに分けて実験開始。その後、彼らの脳内の神経伝達活動を調べたところ、音楽を実際に演奏した子どもたちの方が、ただ能動的に音楽を聞いている子どもたちより、脳の神経伝達能力が向上する結果が得られました。
研究チームのディレクターNina Kraus氏は、「演奏という主体的な音楽への関わり方が、脳を刺激する上で重要なことだ」ということを述べています。
知能(IQ)に与える影響
言語以外の能力についても、音楽教育の影響が示されているものがあります。
4〜6歳の子どもたちに、週に75分間の親子参加型音楽プログラムに7カ月半来てもらい、期間終了後に知能テストを実施した研究があります。そしてプログラムを受けた子どもたちの記憶力の成績は、受けなかった子どもたちよりも高くなっていたことが報告されています。
次にページでは社会性について紹介いたします。